60代 こんな暮らし〜今を生きる

人生の黄昏を感じる60代。日々の暮らしとこれまでの思い出を綴ります。

キエフバレエ ガラ 2022

本当に久しぶりにバレエを見に行きました。

キエフ・バレエの通称で日本で来日公演をしているウクライナのバレエ団です。

戦争が始まって以来、初めての外国公演だということです。


このポスター写真のダンサーは、バレエ団の芸術監督でもあるエレーナ・フィリピエワです。踊っているのは「瀕死の白鳥」です。

傷ついた瀕死の白鳥の痛ましさを舞いながら、どこか柔らかな抒情を感じさせる深い芸術表現に、今のウクライナの現状が重なり、胸を打たれました。



1990年代に、趣味でバレエを随分見ました。

キエフ・バレエの公演を初めて見たのは1990年、ソ連邦の時代です。

フィリピエワは当時若手で、「シンデレラ」の演目に主演していました。清純なシンデレラの姿を覚えています。

その後、またたく間にバレエ団を代表するスターダンサーに成長します。そして今、円熟の舞いを見て、感慨深いものがあります。


今回の公演のパンフレットやチラシです。


バレエ鑑賞から足が遠のいてから、十数年が経ちます。

バレエダンサーの現役時代は他の芸術よりも短いので、今の若手のダンサーで名前を知っている人はいません。

若手のダンサーの踊りの輝き、美しさ、力強さには生命力が溢れていました。

久しぶりに再会したバレエはやっぱり素晴らしいものでした。


ロシアの作曲家チャイコフスキーの作品は演じられませんでした。

今年の冬にも公演が予定されていて、その時からキエフ・バレエの通称をウクライナ国立バレエに改めるということです。


ウクライナに平和が戻り、チャイコフスキーの作品がウクライナ国立バレエで観られる日が来るのを願っています。