60代 こんな暮らし〜今を生きる

人生の黄昏を感じる60代。日々の暮らしとこれまでの思い出を綴ります。

60代シニア 読書 「ポワロと私 デビット・スーシェ自伝」

読書の秋。

図書館で予約して借りた本を読み終えました。

イギリスの有名なミステリー作家 アガサ・クリスティの主人公 エルキュール・ポアロの全作品の映像化に主演した俳優 デビット ・スーシェ自伝です。


オファーがプロデューサーから来て、ポアロの役作りにのめり込む。

いくらポアロを演じたいと願いつつも、シリーズが続くかどうかは、TV会社の決めること。

シリーズの合間には、 舞台や映画で活躍して、次のオファーが来るのを待つ という生活。

出演した作品への感想と共演した俳優へのリスペクト。

25年以上 エルキュール ・ポアロを演じて 、最後の作品「 カーテン」まで見事演じ切りました。


スーシェは、 ポアロが自分にとって どれほど大切な存在だったか、 こういう役に恵まれた自分がどれほど幸せだったか、と書いています。


ミステリーファンや、故 クリスティにとってもポワロをスーシェという俳優が  演じてくれて幸運だったと思います。

これからどんな役者が ポワロ を演じても、スーシェ以上に 原作のイメージを映像化したポワロ は出てこないでしょう。


ジェレミー・ブレッドがシャーロック・ホームズのイメージそのものだったように。


       🌹


私は中学の頃に 翻訳ミステリーに熱中しました。最初に読んだのが シャーロック・ホームズシリーズで、次がクリスティした。


ポアロ物は「カーテン」以外、全て読んでいます。

私が ポワロ を読ふけっていた頃、 クリスティは高齢ながら まだ存命でした。

「カーテン」でポアロが死ぬと知った時はショックでした。出版後程なくクリスティも亡くなってしまいました。


         💐


スーシェの演じるポワロの映像化はミステリーの他に、1930年代の時代風俗、ファッションなども楽しみでした。

それと、ベルギー人と英国人の国民性や習慣の違いも。


例えば、シリーズ前半でよく登場したジャップ警部の家で、典型的な英国料理を振る舞われて、たじろぐ美食家のポワロ😄


ネットから拝借しました。

こんな料理です。

ポワロの気持ちがちょっと解りますね😄

ジャップ警部にとってはこれが食べ慣れた料理なのです)


録画しているスーシェのポアロをまた観たくなりました。