60代 こんな暮らし〜今を生きる

人生の黄昏を感じる60代。日々の暮らしとこれまでの思い出を綴ります。

60歳代シニア クリスマスにちなんだ映画2本

今年は12月24日、25日と週末なので、どこに出かけても人が多いでしょう。

静かに家で、クリスマスにちなんだ昔の名作映画を見ることにしました。

1本目はフランク・キャプラの「素晴らしき哉、人生」。

以前 DVD を買っていながら、ずっと見ていなかった映画です。

1946年の作品です。古き良きアメリカを彷彿とさせる、クリスマスの奇跡を描いた心温まるファンタジーです。クリスマスの時期に見ることができてよかったです。



もう一本は、黒澤明の1950年の映画「醜聞(スキャンダル)」です。

この映画は DVD に録画して、もう何回も見ています。

実は私は黒澤明の映画が好きで、作品を全部見ています。黒澤明の若い頃の作品で個人的に一番好きなのは「野良犬」で、その次がこの「醜聞」です。


クリスマスイブの夜、キャバレーで酔客が蛍の光を歌い始め、いつしかその場の全員が唱和するシーンが一番好きです。


若い画家の青江(三船敏郎)が、悪徳弁護士(志村喬)に「人生は涙ぐましいな」「神様のやることは太っ腹だ」というところや、随所に若い黒澤明のヒューマニズムを感じます。


そして斬新でダイナミックな映像感覚は、今見ても新鮮です。

指揮者に例えれば、カラヤン以前とカラヤン以後のようなものかもしれません。


クリスマスが年末の家族団らんの行事となっている今、久々に静かなクリスマスを過ごしました。