60代 こんな暮らし〜今を生きる

人生の黄昏を感じる60代。日々の暮らしとこれまでの思い出を綴ります。

夕陽 2022年12月  あれから一年

実家の父が亡くなった翌日、車窓から撮った夕陽の写真

あれから1年、早いものです。


母は骨折後、サービス付き高齢者住宅に入居しました。高齢で一人暮らしという選択肢はないので、新しい環境に慣れてくれるのを願うばかりです。


夫の身内も亡くなり、我が家は2年続けて喪中になります。

夫は「喪中はがきを出したくない」と言うので、出しません。元々あまり年賀状も書いていませんし。


高齢の親や恩師を亡くしてから、黒澤明監督のオムニバス映画「夢」の「水車小屋のある村」の葬式の場面をよく思い出します。


100歳を過ぎた老人役の俳優笠智衆が「天寿を全うして死ぬのは、めでたい」と言って、祭のような音楽の葬列で死者を送っていました。


この映画を初めて見た若い頃にはまだよく理解できなかったけれど、今になるとなんとなくわかってきます。


もう一度「夢」が観たくなりました。